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12月3日「国際障害者デー」に寄せて

国際障害者デー(International Day of People with Disability)は、1992年12月3日、国連総会にて「障害者に関する世界行動計画 」が採択されたことを記念して定められました。

私たちはスポーツを通して「障害」なき世界=地域共生コミュニティづくりを目指して挑戦中です。昨年2022年4月末に「車いすバスケットボールパラリンピック元日本代表選手 神保康広さん」がセネガルへ渡航し、代表理事の松尾と一緒に活動してくださいました。(現地での様子・神保さんへのインタビューは「WEBマガジン創刊号」にて詳しく紹介しています。) WITH PEER (filesusr.com)

神保さんは渡航の振り返りの中で「スポーツを通じてアプローチすると考えた時、セネガルの現状は、スポーツしかり、生活面での改善が必要だと思う場面がまだまだあるなと感じた。でも、課題が多いということは、伸びしろが多く、何をやっても悪くなるよりは、より良くなることの方が多いので、やれることを一緒にやっていきたいと感じた。」と話してくださいました。

確かに、セネガルの環境は、障がいのある人たちにとって優しいものではなく、改善されるべき課題は多岐にわたります。団体が発足して一年、メンバーは世界各国に散らばっている中「私たちにできる活動=スポーツを通じた活動」を模索してきました。その際、私たちが軸として大切にしてきたのは現地の障害者のPEER(仲間)が主役になることでした。これを軸に、この一年間で着実に各活動の方向性をつかむことができ、今年9月から第二期のスタートをきりました。

すぐに成果が出て、障害のある人たちの生活改善や社会進出が進み、スポーツ環境が変わる、ということはありません。特に現地で活動する松尾をはじめ現地のPEERたちは、挑戦するたび課題と向かい合い、一つ一つ乗り越え、一歩ずつ、昨日よりは今日、今日よりは明日、より良く…と進んでいます。


神保さんはインタビューの中で「セネガル人は前向きです。楽しそうに生きているという印象を受け、実際に話をしてもそう感じます。」とセネガル人の印象を話してくださいました。「彼らのために!」と活動していても、それ以上に私たちが彼らからもらうエネルギーの方が大きいものです。

私たちはこれからも、彼らとともに、スポーツを通じ、だれもが笑顔で集えるコミュニティをつくっていきます。 活動の進捗については、随時ホームページやSNSで皆様にお伝えしていきますので、楽しみにしていただければと思います。


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